鉄道移動が快適

ウズベキスタンでは高速鉄道が整備されており、国内の移動に関しては鉄道が有力な候補になります。
アフラシャブ号、シャーク号と言った特急列車が主要都市間を高速で結んでいます。
車両の美しさ快適さの点でも評価が高く、移動の利便性もあるので、ウズベキスタンに来た時には是非乗って欲しい列車です。
ところがウズベキスタンの高速鉄道は人気が高い割に本数が少なく、チケットが取りにくいと言う問題があります。
そこでチケットの買い方、事前手配の仕方なども含めてウズベキスタンの高速鉄度の利用方法について纏めます。
ウズベキスタンの高速鉄道
ウズベキスタン鉄道は首都タシケントからサマルカンド、ブハラ、フェルガモなどの主要都市を結んでいます。
2019年にはブハラーヒヴァ間も開通してナイト・トレインが運行を開始するなど、着々と整備が進んでいます。
そのウズベキスタン鉄道が誇る高速列車が「アフラシャブ号」です。
首都タシケントからサマルカンドまでを約2時間半、ブハラまでを4時間足らずで結んでいます。
最高速度は時速250キロにも達します。
客席にはスピードメーターも設置されていて、実際に時速230キロをマークしていました。
運行時間の正確さにも定評があり、定時に発車して途中駅にも終着駅にもほぼ定刻に到着します。
スペインのTargo社が製作した流線型の美しいフォルムを持った車両は、鉄道マニアで無くても充分に魅力的で、実際とても人気が高いです。
アフラシャブ号は本数が少ない

ただこのアフラシャブ号は、高い人気にも関わらず1日に3便しか走っていません。
アフラシャブ号に限らずウズベキスタンの高速鉄道は運行する便数が非常に少ない状況にあります。
そのためアフラシャブ号はしばしば満席となり、当日駅に行っても席が無くチケットが買えない と言う事が普通に起こります。
数日前にはチケットを取っておいた方が安心、と言うのが基本的な認識です。
VIP席もあります

またアフラシャブ号には(シャーク号にもですが)VIPクラスと言う座席クラスがあります。
日本の新幹線で言うグランクラスのようなまさに特別席なのですが、日本と比べると価格 が安く、座席の価格差も大きく無いので金額的には十分検討の対象になります。
どうせならVIP席を取って、贅沢な気分で列車を楽しみたいと言う考えもあると思います。
ところがこのVIP席は1つの列車に1両だけ、しかもその車両に座席は僅か11席しかありません。
そもそも1日の本数が少ない上に11席しかないのでチケットを取るのは大変です。
時期にもよりますが、事前に押えて置かないとVIP席に乗るのは中々難しいと言えます。
ウズベキスタン旅行では、こうしたウズベキスタンの鉄道事情を頭に入れて置く事が大きなポイントになる と思います。
主な乗車券の入手方法
日本からの旅行者がウズベキスタンの高速鉄道の乗車券を手に入れるには、いくつかの方法が考えられます。
具体的には、
●駅で直接購入
●鉄道センターで購入
●ホテルで予約して貰う
●ウズベキスタン鉄道のHPで購入
●旅行代理店で依頼
●現地代理店に依頼
と言った方法が考えられます。
駅で直接購入する

当日、あるいは搭乗しようとする日の列車に空きがあれば、もちろん直接購入する事ができます。
但しウズベキスタンの駅舎内では乗車券を売っていません。
そもそも乗車券が無ければ駅の中に入る事ができない仕組みになっています。
乗車券は駅舎とは別の建屋にあるチケット売場で売っています。
駅の入口に検問があるのでそこで教えてくれる筈です。
窓口の人はほぼ英語が話せないので、事前に乗車したい日と目的地を書いたメモを持っていくとスムーズだと思います。
外国人の購入にはパスポートも必要です。
鉄道センターで購入
主要都市では市街地に鉄道センターが設置されている所もあります。
サマルカンドでも新市街に飛行機・鉄道センターがあります。
鉄道センターに行くと、そこで座席の状況を見て貰えてチケットの購入もできます。
ウズベキスタンは鉄道駅と市街地が離れている町が多いので、こうしたセンターを活用したい所です。
ホテルで予約して貰う
4ツ星クラスのホテルに泊まるのであれば、ホテルを予約する時に鉄道のチケットを 予約する事ができないかとリクエストするのも一つの方法です。
このクラスのホテルであれば手配の段取りも出来ているはずですが、手数料は取られると思いますので、総額を確認しておきましょう。
高級ホテルのカテゴリーでは無くてもホテルによっては依頼に応じてくれる所もあるので相談してみると 良いと思います。
ウズベキスタン鉄道のHPで購入
ウズベキスタン鉄道のホームページで直接予約し、購入する方法もあります。
公式サイトには英語のページも用意されているのでこちらから購入する事ができます。
決済にはVISAカードが利用できます。
ところが英語云々の前にサイト操作の難易度が高く、2019年12月時点では 料金を確認するだけでも中々大変です。
自分の場合はカード情報の入力画面でウィルス対策ソフトが反応した為、購入を諦めました。
旅行代理店で依頼
もっとも安心感があるのは、日本の旅行代理店で手配を依頼する方法だと思います。
HISなどがネットでも依頼を受け付けています。
この場合、旅行代理店は乗車券を売るのでは無く、乗車券付きの旅行商品を売っていると言う建前になります。
早めに申し込んでおけば希望の列車のチケットが取れる可能性は高いですが、金額は高くなります。
正規の乗車料金の3倍くらいは掛かるイメージです。
HISのオフシーズン(2019年12月)のタシケントーサマルカンドの料金を見ると、
●エコノミークラス 5,020円
●ビジネスクラス 6,910円
●VIPクラス 8,800円
となっていました。
トップシーズンにはこれより数段高い金額になります。
現地代理店に依頼
最後にあげるのが現地の代理店に依頼する方法です。
ウズベキスタンには実績のある旅行代理店がいくつかあり、依頼すれば欲しいチケットを手配してくれます。
こちらも旅行商品を販売していると言う建前は日本と同じで、料金は駅で買うよりはずっと高いですが、日本の旅行代店よりは安いと言う水準になります。
自分の場合はAdovantourと言う代理店を依頼してタシケントからブハラまでのチケットを手配して貰いました。
旅行ガイド「プラット」によると、同路線のアフラシャブ号の料金は
●VIPクラス 220,000スム
●ビジネスクラス 165,000スム
●エコノミークラス 105,000スム
となっていましたが、Adovantourの回答では
●VIPクラス 70ドル
●ビジネスクラス 55ドル
●エコノミークラス 45ドル
でした。
約3倍の料金設定ですが、VIP席で70ドルが払えるか払えないかと言えば日本の新幹線を考えれば払えない金額でもありません。
高い確率で席を押える事ができて、チケットは前日のホテルまで届けてくれると言う事でここに依頼する事に決めました。
代理店とのやり取り
Adovantourはホームページから希望日と列車を選んで申し込むと後はメールでのやり取りになります。
対応は感心するほど良く、向こうも日本人とのやり取りに慣れています。
メールは英語でのやり取りにはなりますが、それ程難しいものではありません。
メールへの回答については「TABI-IKI」サイトさんが詳しく紹介していて自分もお世話になったので、こちらを紹介しておきます。
Adovantourからは20ドルで空港に迎えの車を出す事もできるよと提案もありました。
これもお願いすると空港のどの辺りで、こちらの名前を書いた人を待たせておくよと詳しく解説したメールをくれました。
お迎えの車でチケットを受けとりました。
一連の対応は終始スマートで、しかも丁寧でした。
Adovantourの他にも ルマックスと言う代理店も有名なようですね。
座席について
さて3つの座席カテゴリーについて説明していませんでした。
東南アジア、南アジアなどの鉄道では、しばしば一等車は快適だけれども三等車辺りになると本当にタフな移動を強いられる事が少なくないですが、ウズベキスタンの高速鉄道についてはそうした心配は入りません。
エコノミー席でも充分快適に移動する事ができます。
エコノミークラスとビジネスは基本的に席の幅や間隔の違いです。
VIPクラスになると、皮貼りの椅子の独立席になり、テーブルも付きます。
VIP車両専用の荷物置き場もあります。
乗車するとテーブルにはその日の新聞がずらりと置かれています。
出発するとドリンク(コーヒーかお茶)とお皿いっぱいのパンのサービスがあります。
ビジネスクラスやエコノミーでもクロワッサンと飲み物がサービスが配られます。
まとめ

ウズベキスタンの高速鉄道は美しく快適で、マニアならずとも旅行に行った際には是非 乗って頂きたい素敵な列車です。
せっかく乗ろうと思っていたのに満席だったとならない様に、早めの対応を心掛けて下さい。
少しでも旅行のお役に立てれば嬉しいです。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
コメント
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