ウズベキスタン個人旅行② アフラシャブ号に乗ってブハラへ

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サマルカンド、ブハラへ行く方法

ウズベキスタンの首都タシュケントから多くの旅行者が目指すサマルカンドやブハラと言う都市に行くには幾つかの方法があります。
具体的には

●飛行機
●シェアタクシー
●タクシー(車のチャーター)

と言った方法が挙げられます。
長距離バスと言う方法もあるのですが、ウズベキスタンでは近年シェアタクシーの台頭も
あって長距離バスが利用されなくなっています。
これは東南アジア諸国などとは違う傾向と言えますね。

飛行機

タシュケントからは国内の主要都市(サマルカンド、ブハラ、ウルゲンチなど)にウズベキスタン航空の便が飛んでいます。
時間はタシュケントからブハラまでで1時間10分程です。
料金もタシュケントからサマルカンド行きが3,000円~4,000円程度、ブハラ行で4,500円~6,000円程度と日本人の感覚からすると高いとは言えない金額です。
移動時間の短さを考えれば充分選択肢に入ります。
但し何故か夜出発など中途半端な時間の発着便が多く予定を組みづらい所が弱点です。

シェアタクシー

安く行きたいのであればシェアタクシーがもっとも現実的です。
タシュケントからサマルカンドまで4時間前後のドライブになります。
上手に交渉すれば1人4万~5万スム(450円~550円)と言う格安の金額で移動する事ができます。
4人分のシートを買い取って実質チャーター状態で乗る事も交渉次第で可能です。
シェアタクシーはタシュケントでもサマルカンドでも乗り降りする場所が決められているので、そこまでは自力で行く必要があります。

タクシー(車のチャーター)

シェアタクシーでは無いタクシーで行くと言うのも有力な方法と言えます。
宿泊しているホテルに相談すればタクシーを手配してくれて、料金も事前に交渉してくれる筈です。
タシュケントーサマルカンド間で50万スム(5,000円)程度で手配してくれると思います。
タシュケントでは最近ウーバーと同じ仕組みのヤンデックス・タクシーと言うアプリが浸透してきているので、ここでサマルカンドまで運んでくれる車を探すと言う手もあります。

鉄道

他の方法の説明きが長くなりましたが、今回はタシュケントからブハラまで 鉄道で行く方法を選択しました。
ウズベキスタンが誇る高速鉄道「アフラシャブ(Afrosiyob)号」に乗ればサマルカンドまで2時間ちょっと、ブハラまでは4時間弱で移動する事ができます。
タシケント中央駅からサマルカンドを経由してブハラまで行く列車が毎日7:28分と18:50分に出ています。
またサマルカンド行きの便が毎日8:30に出ています(2019年11月時点)。
シンプルにこの列車に乗ってみたかったと言う事もあります。

座席クラスと料金

座席はVIPクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスと3つの座席クラスに分かれています。
タシュケントからの正規の料金はサマルカンドまでが

●VIPクラス 20万スム
●ビジネスクラス 14万スム
●エコノミークラス 10万5000スム

となっています。
ウズベキスタン鉄道のサイトは表示も検索も難しいので、金額は「はじめて旅するウズベキスタン」(朝日出版)を参照しました。
但しアフラシャブ号は観光客に大人気な上に、一日の便数も少ないので当日には売り切れていて乗れない事も少なくありません。
事前に購入しておいた方が確実です。
ウズベキスタン鉄道のサイトで事前予約する事も可能なのですが、2019年11月現在では予約も決済も簡単ではありません。
金額が高くはなりますが、不安な方は現地の手配会社や日本の旅行代理店に手配を依頼する事をお薦めします。
今回はAdvancetourと言う現地の手配会社に事前に手配をお願いしました。
タシュケントからブハラまでで

●VIPクラス 70USドル
●ビジネスクラス 55USドル
●エコノミークラス 45USドル

と言う料金です。
正規料金がブハラまで16万3,000スム(約1,800円)なので単純比較するととても高いですが、チケットを発券して前日に宿泊したホテルまで届けてくれると言う事なので、ならばと納得して依頼しました。

チェックアウトと滞在証明書

この日乗るアフラシャブ号は7:28分にタシュケント中央駅出発の為、 早々に荷物を纏めてホテルをチェックアウトします。
決済はVISAのクレジットカードが使えました。
ホテルに預けていたパスポートと滞在証明書(レギスターツア)を受け取ります。
※ウズベキスタンのホテルでは滞在証明書作成の為にパスポートをホテルに預けるケースがあります。貰った滞在証明書は出国まで無くさない様にしまって置きます。

タクシーで中央駅へ

ホテル・ウズベキスタンから駅まで地下鉄で行く事もできたのですが、荷物もあったのでボーイさんにタクシーを頼みます。
ホテルの前でタクシーが捕まらず、少し下に降りて行くと既に白タクが何台か停まっています。
当初ボーイさんは多分3ドル位で行けると言っていたのですが、実際に交渉して貰うと駅まで5ドル(5万スム)と言う話になってしまいました。
地下鉄だと1,400スムなので随分高い値段ですが、これから地下鉄に乗るつもりも無かったのであっさり折れて乗車します。
タシュケントにはタシュケント中央駅と南駅があるので中央駅である事を伝えると、ものの5分位でタシュケント中央駅が見えてきました。
機嫌のいい(当たり前だ!)運転手に中央駅の手前で荷物を降ろして貰って、駅の入口に向かいます。
タシュケント中央駅の敷地には検問所があって、乗車券を持っている人しか敷地の中に入れないのです。
乗車券は駅では無く、駅舎とは別の建屋にある「KASSA」と言う場所で買う事ができます。
今回は事前に乗車券を手配していたので検問所でチケットとパスポートを提示、 荷物検査を受けて敷地内に入ります。
駅舎の建物に入った所でも荷物検査とパスポート、チケットのチェックがあります。
ただいずれもそれ程厳重な検査ではありませんでした。

待合室で出発を待つ

駅の建物を奥に進んで行くと、ガラス越しにホームに停車しているアフラシャブ号の姿が飛び込んできました。
流線型のフォルムを持つとても美しい列車です。
駅に着いた時間が早かったのでまだホームの中に入る事はできず、ホームに隣接する待合室で乗車時間を待ちます。
待合室にはコーヒー、菓子などを売っている売店やお土産物屋さんもあって、早くも可愛い土産品に目を奪われます。
待合室の奥にはトイレもありました(時間が早かったせいか無料で使えました)。

アフラシャブ号

乗車時間が近づき、にわかに人がざわざわと動き始めました。 改札のオープンです。
チケットとパスポートを見せてホームに入ります。
改札から入って直ぐにある一番手前のホームにアフラシャブ号が停まっています。

鉄道オタクとかでは無いのですが、素直にカッコイイと思いました。
スペイン製の車両だとの事です。

VIP席

今回気合を入れて予約したVIP席は一番手前(最後尾)の車両でした。
車両の入口に制服姿の綺麗なお姉さんが立っていて、ここでもチケットとパスポートを確認します。
列車の中に入るとVIP車両用のドアがあります。
VIP車両は1両だけで、座席は11席しかありません。
大きなトランクなどの荷物を置けるスペースもあります。
1人ずつに分かれたゆったりしたシートとテーブルがあり、テーブルの 上には新聞がずらりと並べられていました。さすがはVIPです w、

ただこのVIP席も日本の感覚で言うと全然高くありません。
せっかく来たのだから是非と思う外国人はいっぱいいます。
1日の便数が少ない上に、11席しかないVIP席のチケットが直ぐ売り切れになってしまうのも納得です。

車内サービス

前述した様に、アフラシャブ号には他にビジネスクラスとエコノミークラスと言うクラスが あります。
東南アジアや南アジアの鉄道などでは、一等車だけは快適で、三等車辺りになると冷房も暖房も無く、ぎゅうぎゅう詰めでかなりタフな移動を強いられる事も少なくないですが、アフラシャブ号についてはそう言った心配は無用です。

日本の新幹線のグランクラス、グリーン車、一般車両の様な区分けに近く、一般車両でも 快適に目的地に向かう事ができます。
出発すると間もなく専属のスタッフがお皿いっぱいのパンとコーヒーをサービスして くれました。
ビジネスクラス、エコノミークラスにもパンと飲み物のサービスがあります。
またアフラシャブ号には食堂車もあります。

本格的なレストランでは無く軽食と飲み物を売っている車両と言った趣ですが、好きなものを買って眺めの良いカウンター席で食べる事ができます。
車内販売も有り日本の特急列車と同じ様に売り子が車両まで売りに来ます。
コーラのペットボトルが8,000スム、炭酸水が何故か高くて25,000スムもしました。

どうもブランドものの炭酸水らしいのですが、飲んでみるとクセが強くてこれは美味しくなかったです。

車窓とスピード

アフラシャブ号の車窓は同じ様な風景が続くのかと思っていたら、突然山が見えたり、放牧が見られたりと景色が色々に変わって余り飽きる事がありませんでした。
車内には路線と現在地が示された電光ボードが設置されているので、今どの辺にいて次はどこに着くのかが把握できる様になっています。
車両にはスピードメーターも着いていて、直線区間では時速230キロを超えていました。

そんな高速走行の中でも車内は余り揺れません。
ウズベキスタン鉄道の技術の高さを伺いしれます。
鉄道の運行管理技術も高く、列車は途中駅のサマルカンド駅に定刻に到着しました。

サマルカンド駅から市内への行き方

サマルカンドはウズベキスタンの歴史ある都市であり、第一級の世界遺産を数多く抱える観光地でもあります。
列車からは大勢の人が降りて行きました。
サマルカンド駅から市街へはトラン(路面電車)でも行く事ができますが、駅を出ると直ぐにタクシーのドライバー達に囲まれます。
正直な所そう高い金額では無いので、交渉して納得できればタクシーを使うのもありだと想います。
格安のバスで向かう方法もあります。

今回は真っ直ぐブハラに向かう予定なので、列車を降りずに発車を待ちます。
15分~10分くらいすると煙草を吸いに外に出ていた乗客も車内に戻り、アフラシャブ号は 一路ブハラへと再び走り始めました。

ブハラ駅到着

サマルカンド駅を出て約1時間半ほどすると、いよいよ終点ブハラ駅に到着です。 表記は”Buxoro”です。
前述の電光掲示板のおかげで、特に不安になる事も無くブハラ駅に到着する事ができました。
駅舎が白くてとても綺麗なのですが、中には入らず、他の人に続いてホームから直接ゲートを通って駅の外に出ます。
ブハラ駅から街(旧市街)までは約15キロ、車で15分ほどの距離があるのですが、どうやって行くかを考える間でも無く、大勢のタクシーの運転手さん達に囲まれます。
トランクを抱えた日本人などはもちろん取り合いになります。
カタカナ英語で「ラビハウズ(中心地のランドマーク)、ハウマッチ?」と聞くと、ちゃんと 英語で数字の答えが返ってきます w。
“50(fifty)”とか”50,000(Fifty thausant)”と言ってきたら5万スム(約550円)です。
現地人価格はせいぜい20,000スムなので十分ぼったくりですが、払えない額でもないので、交渉して大体金額に納得したら、最後にスムなのかドルなのかを確認して連れて行っていましょう。

ブハラの旧市街へ

ブハラ駅からタクシーに乗ると、間もなく旧ソ連の雰囲気が色濃く残る道路や建物が見えてきます。
外を見ていて特徴的なのは道路を走っている車です。
世界中どこでも見かける日本車は殆ど無く、BMWやベンツ、ワーゲンも見かけません。
運転手さんがこれはウズベキスタン製、あれはロシア製の車と教えてくれました。
もちろんウズベク語でです。

殆ど見たことの無い車がいっぱいで、それでいてバラエティに富んでいます。
個性溢れる(様に見える)車やバスもまたウズベキスタンの魅力の1つです。
更に進むと車は新市街に入ります。
なるほど新市街と言う感じで、銀行やチェーン店ぽいお店などが並んでいます。
新市街を抜けるといよいよ旧市街の建物が見えてきました。

ブハラの旧市街一帯が世界遺産です。
タクシーは旧市街のランドマーク、ラビハウズの池の横に到着しました。
ドライバーがホテルまでトランクを運んでくれましたがチップも取られました ww.。
雲一つない青い空に照らされた美しい街並み。
遂に古都ブハラに到着したのです。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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