ウズベキスタン個人旅行③ 歴史の街ブハラを散策

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ブハラ

ブハラはウズベキスタンの中央に位置する、歴史もあり見所が満載の美しい街です。
古くからシルクロードの要衝として栄え、16世紀にはブハラ・ハーン王国の都にもなってきます。
ブハラ旧市街のほぼ全体が歴史地区に指定されており、1993年に世界遺産へと登録されています。

実際、ブハラの見所は殆どがこの旧市街に集中していて、旧市街を拠点にすれば徒歩でも大半の名所を回れる事ができます。
首都タシュケントからは高速鉄道で4時間ほどでブハラ駅に着きます。
今回はこの高速鉄道「アフラシャブ号」に乗ってブハラ駅に到着です。

ホテル・マリカ・ブハラ

駅から気のいいおじちゃんの運転するタクシーに乗ってブハラの旧市街へとやってきました。
タクシーは旧市街のラビハウスの前に停まりました。
ラビハウスは旧市街の中心にある池を囲む様に広場がある場所で、ランドマークにもなっています。
今回お世話になるのはホテル・マリカ・ブハラです。

ラビハウスから直ぐ近くにある 4ッ星ホテルです。
旅行サイトで1泊68USドルでした(消費税、宿泊税を含む)。
フロントはこじんまりとしていますが、内装はとてもセンス良く美しい中庭もあります。
部屋の鍵もカードキーなどでは無く、分銅の様な飾りの付いた素敵な鍵を渡されました。

肝心のお部屋はと言うと、広くて天井が高くて開放感があり、ベットもソファもセンス良く置かれています。
長机も有って使いやすく、想像以上の素敵なお部屋でした。

シャワールームもゆったり広く、お湯も問題無く出ました。
正直、宿泊料金からは予想しにくいほどの良いお部屋です。
立地は最高で朝食も美味しく、更に言うとフロントのスタッフが非常に能力の高い方で、 何か相談をすると直ぐに良い方法を提案してくれました。
今回はシティビューの部屋を取りましたが、歴史遺跡が直接見える立地ではありません。
中庭が素敵なのでむしろ中庭向でバルコニー付の部屋を選ぶのも良いかもしれません(料金は殆ど同じでした)。

●ホテル名 ホテル・マリカ・ブハラ
●英語表記 Hotel Malika Bukharal
●所在地  Gavkushon Street 25, Bukhara
●公式 HP  http://www.malika-bukhara.uz/
●部屋数  37部屋/2階建

ブハラのホテル事情

2019年11月現在、ブハラには大手資本が展開する大型のホテルはありません。
地区全体が世界遺産に登録されて保護されているので、今後も旧市街に大型ホテルを 建てるには難しいと思います。
その一方で旧市街には雰囲気の良い中規模のホテルがいくつも存在しています。
旧市街のラビハウズの近くに宿を取れば街の散策は格段に楽になります。
ピーク期でもなければ宿泊費が1泊1万円を超える様な事は無いので、色々サイトで見て好きなホテルが選べます。
今回は宿泊していませんが、リャビハウズ・ホテルやホテル・シャービストンなども評判が良いようです。

●ホテル名 リャビハウズホテル
●英語表記 Lyabi-House Hotel
●所在地  N. Husainova # 7, Bukhara
●公式HP  http://www.lyabihouse.com/

ラビハウズ

ホテルで一息ついた後は早速ブハラの旧市街の散策に出かけました。
路地から出た所にあるのが、先ほども話に出たラビハウズ(Lyabi-Khauz)です。
ラビハウズは1622年に作られました。
“ハウズ”は周りを石垣で囲った池(溜池)と言う意味で、およそ40メートル角の四角い池の隣に広場があり、池と広場を囲む様にレストランやお店が立ち並んでいます。

池の縁にはラクダの像もあり、観光シーズンには池に向かって噴水が吹き出します。
広場ではウェディングドレスの花嫁と新郎が写真を撮る姿が何組も見られました。
何だかとてもほっとする場所です。

タキ・バザール

”タキ”は「屋根」を意味する言葉です。
丸い屋根がコブの様に連なった建物がとても印象的で、中は土産物店なのが並ぶバザールになっています。
ブハラの旧市街には「タキ・サファラン」「タキ・テルファクプルシャン」「タキ・ザルガロン」 と言う3つのタキ・バザールが有りますが、それぞれの場所は近いので歩いて回る事ができます。
コンニチハと声を掛けてきますが、無理やりな客引きでは無いのでゆっくり見て回れると思います。

カラーンモスク

カラーン・モスクはタジク語で「偉大なモスク」という意味で、その名の通りとても大きな モスクです。
中庭の回りには回廊があり、回廊はいくつも柱がアーチ形の天井で繋がっていて印象深い造詣を示しています。

ミル・アラブ・メドレセ

ミル・アラブ・メドレセはカラーン・モスクの向かい側に立つ、イスラム神学校として建てられた建築物です。
この神学校は有名なイスラム教神学者を多数輩出している名門校で、宗教を禁止していたソ連の統治時代でも廃止できなかったと言う学校です。
2つの青いドーム形の屋根が特徴になっています。

カラーン・ミナレット

カラーン・モスクとミル・アラブ・メドレセを挟んだ広場に聳え立つ塔がカラーン・ミナレットです。
カラーン・ミナレットは1127年に建てられてた、高さが48mもある塔です。
その昔にはかのチンギス・ハンも見上げたと伝えられ、近くに行くとその迫力に圧倒されます。
ウズベキスタンを代表する歴史的建造物の1つと言っても良いかもしれません。

アルク城

タキバザールを抜けてカラーン・ミナレットらが建ち並ぶエリアを通り過ぎると、間もなくアルク城の城壁が見えてきます。
最初にアルク城が建設されたのは紀元前4世紀頃と言われ、長い歴史の中で何度も建て直されながら現在に至っています。
アルク城は城壁の内部にも入る事ができます(3万スム)。
城内には、モスクやホール、工芸所など多くの部屋があり小さな町のようです。
域の上からはブハラの街を見渡す事もできます。

絶対皆んな写真撮るよなぁ、と言うライオンさん(?)もいます。

城壁の外には観光客用の本物のラクダさんがいました。
幾ら取られるのか分かりませんが1頭だけでちょっと可哀そうです。

チョル・ミナル

アルク城まで行ってから一度ラビハウスまで戻り、今度は「チョル・ミナル」を目指す事に しました。
チョル・ミナルは旧市街の東側にある1807年に建てられた建物です。
「チョル」は数字の4で、ミナルはミナレット(塔)を意味しており、その名の通り 4本の塔を持つ建造物です。
住宅街の中にあるとは聞いていたのですが、場所が分からずに付近をうろうろしていると道にいた地元のおばちゃんがこの先だよと教えてくれました。
ウズベクの人は本当に親切です。ありがとう。
言われた通りに進むと、突然4つの塔を持った建物が出現しました。

他の建造物と比べるとやや小さい建物ですが、十分に立派です。
中はここもお土産屋さんになっていました。

レストラン・ラビハウズ

ラビハウスの池のほとりにはテラス付のレストラン「ラビハウズ」があります。
何故かレストランは看板の表記が「LABI HOVuS」になっています。
ガイドでも度々出てくるお店なのですが、料理が美味しいと聞いていたのでここで 食事を取る事にしました。
テラスから入って行くと直ぐに制服姿の若いボーイさんが出てきました。
指本2本立てて人数を示すと、池に面したテラス席に案内してくれました。
メニューは写真付で値段も明示されているのでとても分かりやすいし頼みやすいです。
お腹も空いていたので思い付くままに料理を注文しました。

ブロフ

写真が撮れなかったので参考です。by momodoro (AC Photo)
ブロフはウズベキスタンで良く食べられる、日本で言う焼きご飯(ピラフ)の様な料理です。
肉がたっぷり入っていて大きな鍋で焼きます。
日本のピラフより油気が多いですがとても美味しいです。

アッチュク

アッチュクはサラダの事です。
かなりの量できましたが、中身は日本のサラダと余り変わりがありません。
余り凝った加工はせず、素材で勝負と言った感じです。
トマトもきゅうりも新鮮そのもので美味しいです。

ラグマン

ラグマンは麺は食感も味も日本のうどんと似た麺料理で美味しいです。
でも全体的にはラーメンに近いでしょうか。
東南アジアの麺料理の様にスープの味付けがきつくないので、クセの強いスープが苦手な人でも余り抵抗なく食べられると想います。

ウズベキ風肉野菜炒め

正確な名前が分からなかったのですが、日本の肉野菜炒めみたいな感じの料理です。
羊肉ですがとても美味しいです。
量も思っていたよりたっぷりでした。
ディムラマと言う肉じゃがの様な料理もあります。

ナン

日本人が一般的にイメージするナンとは違ってほぼぼぼパンです。
各地域によって味や形に違いがあり、ブハラのナン(パン)はケーキ見たいな形に切ってくるのが特徴だそうです。
味はちょっとパサパサしているかなと言う感じ。

お茶(チャイ)

ウズベキスタンにはお茶(チャイ)の文化があります。
お茶を頼むとブラックティーかグリーンティかを聞いてくれます。
お茶(グリーンティ)があるのは日本人には嬉しいですね。
ポットに入れて出してくれます。

この他にお漬物の様な料理も頼みました。
ウズベキスタンの料理は基本的にクセの強い味付けはしないので、日本の人にも 受け入れやすい味だと思います。
どの料理も美味しいし、安いし、量も多いです。
料理を楽しんでいると可愛い猫さんが池のふちを歩いてやってきました。

すっかりお腹も満たされた所でお会計です。観光地のレストランで、2人でこれだけ食べて 金額は13万スム(約1,500円)足らずでした。

ブハラのお土産

ブハラは観光地である為、お土産品も充実しています。
スサニやハサミなどブハラが本場のものもあります。

スザニ

お土産もの屋で触れておきたいのが「スザニ・ギャラリー&ワークショップ」。
看板にも日本語で「スザニ・ギャラリーとワークショップ」と書かれています。

日本語が上手な女の子がいるお店として知られていて、テレビでも紹介された事があり、ガイドブックにも載っています。
この日はその娘のお姉さんがお店番をしていたのですが、お姉さんも日本語が上手でした。 次々に商品を出してくる中々の商売上手です。
機械縫いでは無く地元の人が手縫いで刺繍している点と、どうせなら日本を知ろうとしてくれている所にお金を落としたいと言う想いもあって相方が購入を即決。
クッションカバーを3つ買いました。 3つ併せて40万スム程です。

Tシャツ、スカーフ

タキ・バザールではTシャツやスカーフと言った観光地の定番アイテムも充実しています。
いつも日本に帰ってからは着ないであろう御当地Tシャツを買ってしまう悪い癖があるのですが、ここでも余りの安さにウズベキスタンTシャツを買ってしまいました。
なにせ3万スム(約330円)なもので。
スカーフも 3万スム(約330円) ほどで買えたりします。
但し本格的なスカーフは全然違う価格帯なので、お店と用途を選びましょう。

食器

食器も可愛い食器がいっぱいです。
旧ソ連時代の普及品と言う話に興味を持って買ってしまっています。
ポットとお茶碗、併せて20万スム位です。

ハサミ

ブハラのお土産と言えば鳥の形をしたハサミや細かい装飾のナイフも有名です。
日本のガイドブックにも載っている「クラフト・オブ・ブハラ」がやはりお薦め。
日本人とわかるとお店が乗っている日本のガイドブックを持って来て「ココニ値段ガ書イテ アル。ダカラ高クナイヨ」と日本語でアピールしてきました。

希望すると無料でその場でハサミやナイフに英語で名前を掘ってくれます。
名前入れを頼んだらあっと言う間に掘られていてびっくり。
鳥の形をした少し小さ目のハサミが15万スム(約1650円)です。

ライトアップ

ブハラの旧市街は夜になるとアルク城など各所でライトアップが実施されます。
とりわけカラーンモスク、カラーン・ミナレット、ミル・アラブ・メドレセに囲まれる広場では、3つの建造物に光が当てられて本当に輝いているかの様に見えてきれいです。

月とメドレセの構図など、昼間とはまた違った景色を楽しむ事ができるので必見です。

コンビニとSIM

夜のライトアップも一通り見たので、飲み物を買って帰ろうとコンビニの様なお店に 入りました。
ラビハウズの周りにこうしたお店が数件あります。
相方が途中でスマホのSIMを購入できる場所を聞いていて、このお店で売っていると教えて 貰っていました。
中に入って尋ねると頭の良さそうな男の子に「パスポートが必要だよ」と言われました。
ホテルは近いので預けていたパスポートを受け取って再度店に行くと「今お父さんが いないから10分後に来て」と言われました(たぶん…)。
結局10分後に店に行ってもお父さんは帰らず結局SIM購入は断念。
ホテルはWiFiが使えるのでまあ良いかと言う事になりました。
因みに「お父さん」がいれば、パスポートがあれば直ぐに買えるとの事です。
取りあえずこのお店でミネラルウォーターとコーラを買ってホテルに戻りました。

ホテルにて

ホテルに帰って一息付いたら食事に出掛けようと考えていたのですが、ブハラの街を散々歩き回ったおかげで部屋に着くなりぐったりです。
ルームサービスも驚くほど安いので食事を頼んでも良かったのですが、ナンを買ってきていたのでナンを晩ごはん代わりにして済ます事にしました。

バスルームは広く、お湯もしっかり出たのでシャワーを浴びてすっかり寛ぎモードです。
いつでも眠れそうになってきたので逆らわずに就寝。

明日はいよいよアジアの宝石「サマルカンド」に向かいます。

コメント

  1. I’m captivated by your talent to transform ordinary subjects into interesting writing. Well done!

  2. Milan Hinkley より:

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