ビジネスフォーラム
2019年12月16日(月)、東京のホテル・ニューオータニにて「日本・ウズベキスタン ビジネス・フォーラム」が開催されました。
翌17日にウズベキスタンのシャフカト・ミルジョエフ大統領が初の訪日をする事となり、 それを受けて日本貿易振興機構(ジェトロ)と在日ウズベキスタン大使館の共催と言う
形でのフォーラム開催です。
会場には560人(主催者発表)の参加者が集まり大きな盛り上がりを見せました。
スピーチ
ビジネスフォーラムの開催にあたってはサルドル・ウムルザコフ投資貿易相が冒頭の挨拶に立ち、今回のフォーラムを歴史的な出来事と評価しました。
続いて麻生太郎副総裁が来賓としてスピーチに立ちました。
麻生副総裁兼財務相は、日本ウズベキスタン友好議員連盟の会長も務めています。
フォーラムは各スピーカーのスピーチで進みます。
スピーチの後は両国間でのMOU(覚書)締結式となります。
今回のフォーラムでも大統領訪日を前に20を超える覚書が結ばれており、日本にも ウズベキスタンにも多くの利益を覆すものと期待されています。
MOU締結式の後は休憩に入り、休憩後は別室に分かれて4つの分科会が開催 されました。
2015年の首脳会議
2015年の首相歴訪 両国の関係については、2015年10月に安倍首相が中央アジア5か国の歴訪を 実施しており、その際に日本とウズベキスタンの首脳会談が実現しています。
首脳会談を受ける形で、その後ウズベキスタンへの日本の旅行会社9社による共同チャーター便ツアーが企画され定着するなど多くの成果をあげています。
チャーター便のツアー企画に参加したのは
●JTB
●エイチ・アイ・エス
●阪急交通社
●近畿日本ツーリスト
●西鉄旅行
●日本旅行
●農協観光
●ワールド航空サービス
以上3社です。
チャーター便は2016年には4往復が運行され、2017年には10往復、2018年には 13往復と拡大しています。
出発地も成田、関西、名古屋、福岡と拡がりを見せています。
日本人訪問客の草加 実際日本人の訪問客は2017年以降飛躍的な伸びを見せており、ウズベキスタンの 国家情報局(UzA)も「日本人訪問客の記録的な数字」と題して2018年1月~8月 までの日本人訪問客数が8か月間の1万人を上回ったと発表しています。
ロシア、中国の影響を受けるウズベキスタン
ウズベキスタンは2016年12月4日のシャフカト・ミルジョエフの代大統領就任以降、 経済改革の実行スピードが加速度的に上がっています。
ロシアと中国の影響を受けやすいウズベキスタンとしてはパワーバランスの面からも日本とのパイプを強くしたいと言う想いは強く、それはウムルザコフ投資貿易相のスピーチ にも表れていました。
日本としても高い成長率を維持するウズベキスタンへの投資機会は大きなチャンスと言えます。
参加者の方々に聞いてもウズベキスタンのポテンシャルに期待する意見が多数聞かれました。
両国の関係強化に少なからずよい影響を齎すフォーラムだったと感じました。
日本語ペラペラの副首相
今回のフォーラムには参加していませんが、日本とウズベキスタンの関係を語る上では、 アジシュズ・アブドゥハキモフ副首相の存在も外す事はできません。
アブドゥハキモフ副首相は日本への留学経験もあり、流暢な日本語を話する親日家の政府要人です。
2018年には日本テレビ系の人気バラエティ番組「イッテQ!」にウズベキスタンを売り込み、イモトアヤコさんにを国賓並みの待遇でもてなして話題となりました。
2019年にはTBS系の「世界ふしぎ発見」でも便宜を図ります。 ウズベキスタンを舞台にした前田敦子主演の映画「旅のおわり世界のはじまり」の 撮影招致を成功させています。
日本へのアピールとウズベキスタンのイメージアップに関しては間違い無く大きな成果を あげています。
もちろんアブドゥハキモフ副首相は対日本だけではなく、UAEなど他の国に対しても 精力的に活動し成果をあげています。
大統領来日
ビジネスフォーラムの翌日12月17日には、シャフカト・ミルジョエフ大統領が来日し、安倍首相との首脳会談が実現しました。
実はウズベキスタンは名古屋とも関係が深いと言う縁もあって大統領は名古屋を訪れます。
名古屋市長との会談も実現しました。
中部国際空港から帰国しています。
ウズベキスタン航空のしかも政府専用機と言うレア感溢れる飛行機が来ると言う事で中部国際空港にはマニアがかなり集まった様です。
まとめ
今回は政界や財界の要人や国同士での関係構築の話になりました。
草の根の交流も大事ですが、やはり力を持っている人や国同士で関係が築けるとさまざまな行動が断然しやすくなるので重要です。
何よりウズベキスタン側が日本に対して友好的なスタンスを示してくれているのがありがたいですね。
友好的なよい関係が長く続いていく事を願っています。
今日も最後までお読み頂きありがとうございました。
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