ウズベキスタン個人旅行⑥ サマルカンド散策(2)

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ビビハニム・ホテルの朝食

サマルカンドも朝晩はかなり冷え込みますが、ホテルの部屋は暖房が効いていて余り寒さを感じません。
ウズベキスタンでは大抵どのホテルもロシア式の温水パイプが部屋にあって、集中暖房で部屋を温めているのです。
ぐっすり眠って起きたらお腹が空いたのでホテルの朝食に向かいます。
朝食の場所は敷地内のレストランです。

まだ誰もおらず準備中っぽかったのですが、料理を運んでいたおばさんが大丈夫と合図をくれたので中に入りました。
レストランはシャンデリアもあるロシア風(?)の内装のお店でした。

ビュッフェスタイルの朝食は料理がまだ揃っておらず、後からいくつか料理が運ばれてきました。
料理の品数としてはそれほど多くはありませんが、ハム、チーズ、目玉焼きなど構えずに食べられる料理が多くて助かります。

野菜はとても新鮮ですし、他の料理も基本的に美味しいです。
ティポットに入れてお茶を飲む事ができるので、やはりほっとします。
今日の散策に備えてしっかり食事を取って部屋に戻りました。

ハズラティヒルズ・モスク

部屋で服を着替えたらさあ出発です。
さすがは大陸気候、今日も雲一つない青空です。
ビビハニム・モスク、ショブ・バザールと通り過ぎ、大きな道路を跨ぐ陸橋を渡ります。

渡ると直ぐに丘の上に立つ大きな建物「ハズラティヒルズ・モスク」が見えてきます。
周囲は美しい公園になっていてきれいに整備されています。
風を防げる透明な囲いが付いた円形のベンチもあります。

ベンチからはビビハニム・モスクも眺める事ができます。
警察官に聞くと、入れるよと合図をくれたのでそのまま中に入りました。
至る所に緻密な細工が施された木の天井が見事な建物ですが、厳かな雰囲気で纏められていました。

●名 称 ハズラティヒルズ・モスク
●英表記 Hazrat Xizr Masjidi
●入場料 無料(本当は有料らしい)

シャーヒズィンダ廟

ハズラティ・モスクを後にして、次の目的地へと向かいます。
丘を降りて大きな車道に沿った道に出たらそのまま進みます。
10分ほど歩くと「シャーヒズィンダ廟」の入口に到着します。
シャーヒズィンダ廟はティムール王の親族や王朝関係者のお墓、モスクなど11の建物が 集まっている遺跡群です。
美しい遺跡が多いサマルカンドの中でも最も美しい場所と言えるかも知れません。

入口を入って直ぐ右手にチケット売場(KASSA)があるので、そこで入場料(1万5000スム)を払います。
これを見ない手はないので入場料を払って中に入りましょう。
白い階段を昇ると、その先には奥に向かって道が伸び、両側には青い壁が続く美しい光景が飛び込んできます。

それぞれの建物の中にはお墓や礼拝所があります。
天井もドーム状になっていて綺麗に装飾されているものもあります。

●名 称 シャーヒズィンダ廟群
●英表記 Shakhi Zinda
●入場料 15,000スム

近くのお土産物屋とトイレ

シャーヒズィンダ廟の近くには、入口の前を向かって右に少し歩いた所にお土産物屋さんと公衆トイレがあります。
市内バスもこの前で停まります。
まだ時間が早かったせいかお土産物屋さんは開いていませんでしたが、ショーケースには人形などが置いてありました。
トイレの方は1,000スム(約11円)で利用できます。
この場所には大きなゴミ箱も設置してありました。

白タクに乗る

シャーヒズィンダ廟を出た後は、ウルグベク天文台へと向かいました。
ウルグベク天文台が大体こっちの方向だと言うのは分かっていたのですが、距離がよく分からなかったので、 途中の人が多い所でタクシーに乗る事にしました。
と思う間も無く、白タクのおじさん達に囲まれてウルグベクまでの交渉が始まります。
「ウルグベク!」
「20(2万スム)」
「ノー10(1万スム)」
みたいな交渉の末、 近くなのは分かっていたのですが1万スム(約110円)で決着しました。
でもおじさん嬉しそうだったからこれでも高かったんでしょうね。

フロントガラスにヒビの入ったおじさんの愛車に乗ってものの5分も走らずに目的地に到着します。

ウルグベク天文台

駐車場みたいな場所には銅像が立っていました。
ウルグベクの像です。
ウルグベクは天文学史に燦然と名を残す天文学者で、15世紀に現在と比べても殆ど計測値に差が無い、驚異的な精度の天体観測技術を確立した人物です。

ウルグベク像の後ろの丘を上がると横長の遺跡らしきものの前に出ました。
こちらがウルグベク天文台です。

入場料は2万5000スムです。
どうやって使うのか分からない巨大な観測施設の一部が残されています。
博物館も併設されていて、貴重な天文学資料などを見る事ができます。

●名 称 ウルグベク天文台
●英表記 Ulug Bek Observatory
●入場料 25,000スム

らくだの像と小川

ウルグベク天文台を後にして、次はアフラシャブの丘を目指しました。
といってもこれまた大体こっちの方向と言うぐらいしか分からないまま歩いて進むと言う無茶振りです。

殆ど人が歩いていない道をしばらく歩いて行くとらくだの銅像が出現しました。
更には眼下には水を湛えた小川(水路?)が飛び込んできて驚きます。
この街がオアシス都市として栄えたと言う事を身を持って感じた気がしました。

アフラシャブの標識が見えたので気持ちを入れ直して坂道を登って行くと、現代的な建物が見えてきましました。

アフラシャブ博物館

大きな建物の正体は「アフラシャブ博物館」でした。
建物の周りに人影が無く門も閉まっていたのですが、門の脇の扉が開いていたので入って行くと、中から職員の人が出てきました。
入れるかとジェスチャーで尋ねたら大丈夫と首を振られたので、そのまま博物館に入ります。

中には紀元前4世紀のアレクサンドロス大王時代の品から始まって、アフラシャブの丘で見つかったものを中心に多くの出土品が展示されています。
お土産物売場もありますし、2階にはカフェも併設されています。

●名 称 アフラシャブ博物館
●英表記 Afrasiyab Muzeyi
●入館料 20,000スム

謎の扉を発見

アフラシャブ博物館を出た右側に駐車場があり、その奥にトイレがあります。
トイレに近づくとおばちゃんが出てきて料金(1000スム)を取られます。

駐車場の付近をウロウロしていると、突然フェンスにある鉄の扉から人がゾロゾロと出てきて駐車場のバスに乗り込んで行きました。

どうやら団体の観光客だったみたいです。
おもむろに鉄の扉に近づくと、扉の向こうにはだだっ広い丘陵が拡がっていました。
なんとこの扉が目指す「アフラシャブの丘」への入口だったのです!!!

アフラシャブの丘

アフラシャブの丘はかつてサマルカンドの元々の中心地があった場所です。
チンギス・ハンのモンゴル帝国が攻め滅ぼし、幾多の戦いの舞台となった歴史的な場所でもあります。
今そこには広大な丘しか無く、人も自分達以外には誰一人見当たりません。
まさに「強者共が夢のあと」です。

異国の丘地で妄想にふけってはしゃぐ日本人の姿は、もし現地の人が見ていたら、きっと 変な人に映った事でしょう。
丘を更に進むと突然、黒い石のモニュメントが現れました。

ここがアフラシャブの丘だよと言うモニュメントのようです。
ふと空を見上げると雲一つないサマルカンド・ブルーの空が拡がっています。

遠くにはビビハニム・モスクの姿も見えていました。

●名 称 アフラシャブの丘
●英表記 Afrasiyab
●入館料 無料

ふりだしに戻る!?

鉄の扉から博物館の敷地に戻ると、やって来た博物館前の道を更に進む事にしました。
しばらく行くと車道は行き止まりになっていて、その先を更に進むと今朝最初に来たハズラティヒルズ・モスクの裏手に出ていました。
どうやらぐるっと回って戻ってきたみたいです。

ハズラティヒルズ・モスクの丘を下ってビビハニム・モスクに向かう道へと戻って行きます。
ホテルの部屋に戻る前にショブ・バザールに立ち寄ってお買い物です。

勝ち誇った食器売りのおじさん

食器売り場に行くとおじさんが声を掛けてきます。 食器はブハラで買ったからいいやと油断していると、カップ3つで1ドルと余りに魅力的すぎる値段を提示。
こちらの表情の変化を見逃さずこれは買うと悟ったおじさんは、勝ち誇ったようにティポットも2ドルだとダメ押し。安い…。
結局定番柄のティポットを1つとカップを3つ購入しました。

ナン売りのお姉さんの一撃

ナン売場に近づくと、キップの良い お姉さんがかなり遠くから「サマルカンド・ナン!」と声を掛けてきました、
思わず 「ハウマッチ?」と返すと、「10(1万スム)!」と笑顔で答えるや否や問答無用でナンを袋に入れていました。
まだ売場まで10メートルくらいあったのですが、余りの手際のよさと笑顔にそのまま払ってナンを買いました。
荷物を置きにホテルに着く頃には、散々歩いて来たのでお腹が空きました。
そこでビビハニム・ホテルの裏手にある、地元の人が行く食堂に行く事にしました。

バブル・シャシリク・ハナ

バブル・シャシリク・ハナはホテルの近くにあるお店ですが、完全に裏手の道沿いにあります。
観光客向けでは無く、ローカルの人が集まる美味しい店と言う話でした。
ほどなくお店を見つけましたが、しばし中に入るのを躊躇。
意を決して店内に入ると、入口にはさまざまなシャシリクがずらっと並べられていて、いかにも美味しそうです。
指を2本立てて店のお姉さんに2人だと伝えると、直ぐに中の席に案内してくれました。
まずシャシリクを5本頼んで、後はお薦めの中から料理を頼みました。

シャシリク

本当はこの店では入口で好きな具材を選んで焼いて貰えるみたいですが、分からなかったので、お姉さんがビーフとチキンとラムと具材を言っきて、それに対して本数を指定すると言う形でシャシリクを5本頼みました(結局6本きたんですが)。
日本で言う肉の串焼きなのですが、肉が大きく1本がかなりの量です。
スライスした玉ねぎと一緒に食べるのがウズベク流で、試してみるととても美味しくて確かに良く合いました。

マッチュク・チュチュク

マッチュク・チュチュクはサラダです。
ここのサラダはトマトが新鮮で美味しかったですが、またしても想定よりも多い量でした。
ソースたっぷりの味付けとかでは無く、素材が前面に出たサラダです。

お茶(Chai)

ポットでお茶を注いでのめるのはウズベクの定番です。やはり落ち着きますね。
ポットから溢れるほどたっぷり入れてくれました。
ビールも置いてありますよ。

さてお腹いっぱい料理を頂いたのでお会計です。
散々2人で食べて飲んで会計は77,000スム(約850円)でした。
今度は自分で食材を選んで焼いて貰うぞ。

●店 名 バブル・シャシリク・ハナ
●英表記 Bobur Shashilikxonasi 

美味しいご飯を頂いて気分も良くなってきたので、昨日中まで入れなかったレギスタン広場へ向かう事に決めました。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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